第1回目の今回は、政府が推し進めるムーンショット計画について取り上げた。
少子高齢化対策のために政府はいろいろ対策をしている。子育て支援の充実、雇用環境の整備、児童手当の拡充などがある。その中でも一際目立っている政策がある。それがムーンショット計画である。一人に対して10体のアバターを使用し生産性を高めながら個人の幸せを追求していこうという目標だが、巷ではこの計画が怖いという話が出回っている。
若者がネットサーフィンをして見つけてきた面白そうな話題を深掘りし、なぜそんなにも不思議なのかを、独自分析してレポートしている。あなたがネットサーフィン好きならとても参考になるはず。
1.ムーンショット計画とは
2.これまでの社会と僕たちが目指すSociety5.0の社会
3.サイバネティックアバター
4.テレパシーを実現しようとしている政府
5.広がる格差
6.進化する技術Web3
7.2050年の世界
ムーンショット計画とは少子高齢化が進展し労働力不足が懸念される中で、さまざまな状況(介護や育児をする必要がある人など)の人々が多様な活動に参画できるようサイボーグやアバターなどといった一連の技術を活用し、身体能力、認知能力及び知覚能力を拡張するサイバネティック・アバター技術を開発するという計画である。
ムーンショットの由来とはジョン・F・ケネディ氏が1961年に月に向かってロケットを打ち上げる行為は無謀と思われていた中で達成したことから困難だが達成できれば大きなインパクトをもたらし、イノベーションを生む壮大な計画や挑戦をムーンショット計画という。
ではこの計画は果たして現実的なものだろうか。その答えに近づくために一度僕たちの社会変化を辿っていきたいと思う。
いわゆる原始時代・縄文時代の人間社会。
人間が狩りをして生きている時代。
Society2,0 農耕社会
弥生から江戸時代の人間社会。
畑を耕し作物を育てて食べて生きている時代。
Society3.0 工業社会
明治から昭和時代の人間社会を指す。
海外との貿易が盛んに行われ、工業化による大量生産で利益を出す。
Society4.0 情報社会
平成時代以降を指す。インターネットが普及し誰でもどこにいても平等に情報にアクセスする事ができるようになった時代。
日本が目指すSociety5.0の社会
Society5.0の社会は サイバー空間とフィジカル空間の融合である。またIoTでモノとインターネットを接続しビックデータをAIを使い解析することで最適な解を導こうとしている。
そこで疑問になってくるのがサイバー空間とフィジカル空間の融合である。映画マトリックスのような話ではないだろうか。サイバー空間とフィジカル空間というとVRなどのゴーグルをつけて映像を映す技術を想像するがそうではないのである。しかしVRとは全く違う技術だということが内閣府の資料から伝わってくる。ワクワクする内容だ。
ここで驚きなのがサイバー空間に保存されているアーティストの感覚を脳にインストールして、アートの才能を広げるような新しい学習方法が登場するとのことだ。この技術が実現すれば岡本太郎の脳のデータをインストールしてみんながあのような斬新な絵が描けるようになる未来もそう遠くないのかもしれない。
ここで心配になる事がある。脳を直接操作する事が可能になるので洗脳されるのではないかという心配である。実際最新の研究に「経頭蓋集束超音波(tFUS)」という超音波を使った研究がある。超音波で脳の特定部位を刺激、またそれによって活性化した脳の血流状態を超音波で読み込み、コンピュータに反映させる。そのようにして血管の地図を作るのだ。このような超音波と脳の研究はアルツハイマーやパーキンソン病に対して行われている。
このような不安要素はある中ではあるがこの技術が確立すると我々のできることの幅は間違いなく拡大する。その技術こそが次章で語るサイバネティックアバターという技術だ。
サイバネティック・アバター技術は仮想空間にある自分の分身を動かすことで、それを現実の遠隔地などにあるロボットなどで再現し、それによって、現実空間で価値を創り出す技術のことである。例えば、自分の右腕を上げたら、メタバース上のアバターの右腕も上がり、さらに自分とは別の現実空間にいるロボットの右腕も上がるということだ。
この技術が普及する事で今以上にリモートワークが浸透するとのことだ。
現在リモートワークはエンジニアや一部の職業に限られている。しかしサイバネティックアバターが実現するとリモートでファミレスの店員をすることも可能になる。しかも1人で10人分の仕事が可能である。
それだけではない。政府は本気でテレパシーを実現しようとしている。
(引用 : https://x.com/kanair)
彼は京都大学理学部卒で内閣府ムーンショット事業プロジェクトマネージャの金井良太である。彼らの研究の特徴としては、最終的に脳と脳を直接つなぐシンクコミュニケーション(THINK-Communication)を目標にしていると語っている。つまりテレパシーである。
そんな彼らが取り組んでいるのはBMIの実用化である。BMI というのは何かしらの方法で脳から信号を取り出して、人が考えたことをアウトプットしたり、思い通りに物を動かしたりする装置だ。
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